2021年10月6日 · Mount Agung, Bali
夜間の雨は降ったり止んだり
体が疲れすぎているのか、酸素が薄いからか、思ったように寝付けない
何より床が…硬い、ほぼ地面
そのせいもあって、地面からのバイブレーションが全身に伝わり響いてきて
余計に眠れない
1時過ぎ頃から、諦めて起きることに
半分寝袋に入りながら、空を眺めると月が綺麗に出ていた
目の前の夜景(街明かり)も良く見えた
2時に2人を起こして、出発準備
雨も止み、思ったより寒く感じないので薄着で大丈夫そう
ヘッドライトを点けて、早めの 3:00am 出発です
本当に真っ暗、足元だけが照らされる状態で、結構な崖道⁈
(暗いのとハードすぎて、写真が一切ないのが残念)
ほぼ四つん這いで岩肌や木をを掴みながら、狭い道を登ったり降りたり
超難関 暗がりアスレチックモード
当然、昨日より息が上がる上がる…すぐ苦しくなる
軽く頭痛もするねぇ
膝と太ももに きはじめたわぁ
ちょっと登って休んで…登って休んで…ゆっくり進みます
もちろん本日も息子くんは、先に登っていきます
明らかに足が届かない段差も多く出てきて、ガイドさんに引っ張り上げてもらいます
途中、朝の野良トイレもしました
辺りが白み始めた頃、立ち上がるのが怖いほどの急傾斜面を ひたすら四つん這いで登っていきます
これを登り切ったらぁ頂上とはいうものの…全く進んだ気のしない急斜面
まぁ〜苦しいこと
おっと…ココで5時、日の出が始り 空の一部が赤くなってきた
頂上までまだ距離があるので、ココで休憩がてら日の出っぽい空を見ましょう
辺りが一気に明るくなって、眼下の景色が見えるように
また少しずつ登り始めると
霧が晴れ陽が差し始め、バリ友が歓喜の声で私を呼んだ
見て!! アグン山の影だよ‼︎‼︎
振り返ると、海の方まで伸びる山の影が…圧巻…言葉に表せない凄さ
しばし堪能
6:30 ずっと見えていた頂上(3000m超)へ到着
実はコノ頂上は…頂上の始りみたいなポイントで、先に見えるところが2番目の頂上
噴火口まで見たいなら、3番目の頂上までいく必要があるのです
2時間以上も前に到着していた息子君情報により、私達はココをゴールとすることにしました
なんせ登山は自力で降りるまでが登山ですから…
ココでチャナンを供えて、感謝の祈りをします
さぁ記念撮影をして、キャンプ地まで戻りましょう
7:00下山開始です
登りより下りの方が、絶妙に怖いですねぇ
傾斜が強く、足元が踏ん張れずズルズル滑ります
良くこんなところを登ってきたもんダァ…を連呼しながら下りていきます
ちょいちょいガイドさんに手を支えてもらって下りていきます
お尻をついて滑り下りたり
踏ん張り効かず、立ったまま滑りおりたりと…もう笑いと怖さと入り混じってテンションが可笑しくなって、やっとキャンプ地まで戻ってきました
足の指が痛い痛い、膝も軽く笑い始たし、太ももが筋肉痛だし…大丈夫⁈
とりあえず休憩とランチです
昨夜と同じくカップラーメンを食べて、テント類を片付けて完全下山です
日差しが燦々として、暑い暑い
登りが曇っていて本当に良かったと再実感
乾いたズルズル坂道を下りていきます
ガイドさんたちですら足を滑らす道
片手をガイドさんに支えてもらいながら、ひたすら下りていきます
余りに垂直坂の時など、両手を支えてもらう有様
もう介護されてる婆様気分です
あぁ…思い出した、バトゥール登山の下山時も同じだったわぁ
一生分⁈ってくらい、ガイドさんに手を繋いでもらって下りてきたんだった
今回は、それを上回るくらい手を握ってもらったけど…全く恋心芽生えなかったわ
支えてくれたガイドさんの左腕が筋肉痛だって申告され、もう感謝しか生まれなかったわけ(笑)
途中どうしても大きい方を催して、野良ウンしてみたりと
かなり楽しく笑いながら下りてきたものの…もうじき川かなぁ〜と思い始た頃から、歩くのがウンザリ気分に
下りても下りてズルズル道で代わり映えなく、もう飽き飽き
ガイドさんたちは私たちを励ますように、あと〇時間だよぉ〜とか声を掛けてくれるのだけど
このバリ人の もうじきコールほど信用できないことはなくて、当然全くもう時期ではないので、イライラするわけです
それでも足指の痛さの限界を感じた頃、ようやく乾いた川に到着
昨日祈ったところで、感謝の祈りをさせてもらう
ゆっくり休んで、もう2時間の下り道
帰りは楽することに決めた私達は、バイクの入ってこれるところまで迎えにきてもらうことに
足が痛いヨォ〜ウンザリだヨォ〜って愚痴りながら下り進みます
川越えたら俗っぽい口が出るでる
昨日もそうだったけど、この川って境界線なんだと思う
はぁ〜もう我慢の限界直前で、やっとバイクお迎えが見えたぁ
雨も降り始め、絶妙なタイミングでバイクに乗って下山
獣道を足でバランスをとりながら、ボッコボコ道をバイクで疾走
10分くらいで、スタート地点へ戻ってきたぁ
17:00ゴール、登山終了
私たちの体力では、決して日帰りでは無理な登山行程
それがキャンプという形で可能となり
最後まで手を引いてサポートしてくれたガイドさんがいてくれて
愚痴に嫌がらず付き合ってくれた心優しいバリ友がいてくれて
なにより山中、ただいな加護を受けていたことを実感していたこと
全てに感謝としか言いようのない2日間でした
水浴びをして、着替え、全てに感謝をして、アグン山を離れる頃には
登山をした記憶が遠い日のような…夢の中の出来事のような…そんな不思議な感覚になっていました
※ 次の投稿が最終回です

































